公歴から各国の内部事情まで、フレーバーテキストを読みつくしてみたい!

公歴807年

第1節:事実上6か国体制が崩壊するこの年は「末期の1年-ザ・ラスト・イヤー-」と呼ばれ記憶されている
一つの時代の終焉と、さらなる未来への萌芽となるこの年の幕開けはマジェストによるマキナス総攻撃というまさに末期を象徴する出来事だった
第8節:最初にエラーを迎え入れたのは、やはりポセイドの者たちであった。彼らは帝国からエラーの姿を隠し、「暴虐の王を征伐するため、竜殺しの英雄が助けに来てくれた」とその帰還のみを噂に載せてばらまいた
それは風よりも早く世界中を駆け巡ったという
第19節:年初から突然開始したマジェストによるマキナス攻め。その最中ラスからほかの国々に対して再度隷属の勧告が成される。カナタナではクーデターとまではいかなくとも劇的な政変が起こり、国政の中心にいたはずのアヴィアンたちを振り切って戦天使たちがラスの呼びかけに答えて従属を申し出たのである
第21節:軍団と称されていたもののグローリーは成り立ちからして戦闘特化な構成員で構成されていたわけではなかった
国境否定派は戦闘を忌避するものも多かったし、ワイルドランドの者たちの中にも穏便派がいる
それらを通常の軍隊より優れた戦闘部隊としてまとめてしまえるのがアルテガルの手腕であった
第23節:アグマに対してもマジェストからの編入勧告は再三再四行われていた。新たに支配階級に加わった恐竜たちはマジェストの勧告を受け入れる姿勢を示していたが、主流であるドワーフやジャイアントたちは断固として拒否していた
第24節:厳かな会談の後秘法同盟は英雄の指揮下に入ることが決定された。これにより英雄の軍団は急激に膨張していくことになる
この時ある意味英雄以上に一般のミニオンたちに影響力の高い導きの乙女たちが参入したことで国境否定派に限らず、この世を憂う多くのミニオンたちが集結することになる
第34節:マジェストからの圧迫を受け戦天使をはじめとするカナタナ指導部はついにアグマへの出兵を決める。しかも宣戦布告を行わない球攻撃によって
後の世に禍根を残す卑怯な戦法だったが、もし和解する方向に転んだ際に「軍部の暴走」ということで自分たち戦天使をトカゲのしっぽのように切り捨てることでカナタナを守れるように考えた結果でもあった
第36節:カナタナのエンジェルたちによる突然のアグマ侵攻。六か国の中でも比較的結束が強いとされていた2国が戦闘用隊に突入するとはだれも予想していない事態だった
ドワーフたちの動揺は激しく、対処に当たったのは大戦以後に生まれた新種族ジュエリストだった
第43節:マジェストとマキナスの間で停戦協定が締結。以降マキナスはマジェストへの従属が決定した
手始めにマキナスの国庫から30%という破格の財産が徴収され監視のための駐留軍以外は本国へと帰っていった
マキナスの財政は実質は単に近く、経済面でも隷属が強いられることになる
第51節:ラスがマキナス征伐に出立してからおよそ3カ月たったころ、本国ではある事件が始まった
「ヴァンパイア・ショック」と呼ばれるそれはその名の通りヴァンパイアが大量発生する出来事である。吸血によって眷属を増やす彼らによって住民が次々とヴァンパイア化していった
第63節:カナタナの襲来は突然だったが、撤退もまた突然だった。攻撃が緩んだと思ったらいつの間にかいなくなっていたのである
一先ず防衛には成功したが、アグマ側からすればいまいちかった実感を持ちづらい幕引きであった
第64節:アグマにしてみれば突然に思えた撤退だったが、当然のことながら事情があった
帝国からの撤退命令と共にマジェストへの援軍要請があったのだ。戦天使とアグマとの戦いの裏で起こっていたのは、マジェスト対グローリーの戦い。第2次マジェスト戦役の勃発である
第72節:デメテーとしては意外だったことだが、反帝国にほかの国々は呼応しなかった
単独でも挑むことを選んだデメテーだったが、その勇気が歴史を変えた。英雄が作った軍団グローリーがその腰を上げデメテーの戦いに追従したのである
第73節:デメテー出身の長老によって起草された文言が用いられ、マジェストに対し多国籍軍団グローリーの名において宣戦布告が成された
帝国としての世界征服に対する挑戦であるとともに全世界の運命の分かれ道となる決戦であった
そこに前大戦に引き続きエラーの姿があったのは偶然ではない。この時代の歴史の中心には常にかの英雄の姿があったのだ
第76節:第2次マジェスト戦役が勃発してもアグマが動くことはなかった。帝国への苦々しい思いは共通していても英雄の軍団が動けなくなった時のことを考え表立って対立することを避けたのだ
どんな時も勇気ある決断を下し率先して戦ってきたアグマらしからぬ判断だったが、それだけカナタナから攻撃を受けた他国への不信感が強かったということなのだろう
第77節:第2次マジェスト戦役勃発後、マキナスとしてはすぐにでも帝国に対する復讐戦を仕掛けたいところであった
しかし駐留軍もさることながら財政が握られてしまったことが問題だった。補給がままならず派遣する軍隊を編成する余裕すらなかったのである。パンも弾もなければ戦争はできない
第80節:この当時のカナタナの行動に関して「究極の日和見主義」か「周到な準備と計画による先を見越した国家運営」と見るかで歴史学者の意見は割れている
事実としてあるのは第2次マジェスト戦役の結果が出る魔の時点で学者たちによってカナタナを国家として解体する絵図面が引かれていたということだ
第85節:両軍が最初に激突したのはペンタゴナ南西テヘナと呼ばれる地域においてだった。海岸線に築かれた砦を軸に帝国軍が防衛し、グローリーが攻め手になる戦いであった
テヘナの防衛線と呼ばれるこの一戦は石造型のミニオンを盾にその背後から秘法同盟による魔法の連打という乱暴な方法で突破口を開いた
第89節:グローリーによってマキナス出身者の加入は大きな助けになった。直前まで戦争状態にあった者たちは貴重な情報源であり、特に戦争中に現れた召喚獣のデータは非常に大きな意味を持っていた
ラスの召喚獣「天」の存在を知っているのといないのではまるっきり違う結果が導かれていたのかもしれないのだから
第106節:全身全霊をかけラスは「天」の再召喚を開始する。グローリーの黒の部隊により皇宮が占拠されたことを知り、形勢逆転の最後の手段にかけたのだ
既に1体目の召喚獣は英雄によりいなされたが今度はそのエラーをも巻き込み全てを消し去るのだ。果たして術式は完成する
逆転の期待に笑みを浮かべ全魔力を空中に開放する。だがしかしその力がゲートを開くことは無く、負荷は全て術者であるラスに返ってきた。笑みを浮かべたまま圧縮された魔力に全身を引き裂かれていく。皇帝は賭けに敗れたのだ
第109節:治安維持のための戦力を除き、全部隊による皇帝ラスの捜索が行われたがその姿はついに発見することはできなかった
唯一渦の部隊の隊長が見つけ出したのが皇帝を示す杖とそれをしっかりと握りしめたまま肘のあたりで千切られたラスのものとおぼしき右腕だけであった。これをもって皇帝ラスの消滅の証としたのである

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